ギリギリ院生生活ハック@ゆー

学力、お金、生活力、全てにおいてギリギリな院生ゆーの、生き延びるためのハック術

コラム 研究と勉強はやり方が違う!

●研究のやり方、わかりますか?研究は 実はPDCAだけでは難しい!
大学までいった大学生なら、大学院に進まれるという方も多いのではないでしょうか?

前回PDCAについてお話しましたが、勉強ではPDCAだけでもうまくいきますが、研究だとじつはPDCAだけだとうまくいきづらいんです、、

そこで行き詰まる学生さんを職業柄結構みてまいりました。

●研究で行き詰まったときのやることリストを、以下に公開します!

研究では、まずテーマ設定に悩む方も多いです。そんなときに解決のためにこんなことやってみては?というリストを公開します。

□きにいった論文の内容を、文章の構造はそのままで、自分の研究におきかえてみる(×5)
□進捗スライドは先に目次と、今週の研究計画をリンクさせ(つまり、この日までになにを先生に伝えられるぐらいにやりたいいかを進めるかの計画)、進めながらメモに使用し、あとで発表用にまとめる
□教員が卒業要件に求めるレベルはなにかを確認する
①研究のお作法がわかっており、卒業論文がかければよい(厳密には研究に新規性はなくてもよい。研究の作法にのっとった文章が最低限かけるか)
②少しでも面白い発見を見出せるか(厳密に既存のものは×)
③厳しい外部評価を通過できる程度の面白い研究ができるか
おそらく卒業研究ですと厳しい外部評価は絡まないことが多いと思いますので
求められる要件は①だと思います。②だと修士、③だと博士レベルになってくるかと思います。卒業で必要なのは①なのに③の研究をしようとするのは、さすがに無茶かと思います。

□とにかく卒業はしたい!!どうすればよい!と先生にぶちまける
テーマ設定がうまくいってない場合→
□仮テーマを5本は作ってみて検討する(私もテーマが何回もとんざしましたが、先生に何十回も普通はテーマを試行錯誤し、トライエラーをする、といわれ、やり方が間違っていたと衝撃をうけました。また、先生いわく、トップダウンで最初に考えたものどおりに研究が
進むということはあまりないそうでうす。トップダウンボトムアップを繰り返して、おもしろい研究を見出していくという心構えが必要だと私は理解しました。

よって、最初の時点で沢山テーマを考えておき、検討するのがいいかと思います。研究の本質としては「どうやって最短で合理的に答えをだすか?」のではなく(この考えも必要だとは思いますが)、「本質を見極めていかにはやく合理的な仮説のもとにトライエラーをまわし、面白い新たな知見をみつけるか?」かだと私は考えています。(私はできていないですが)。
究極的にいうと「バッと新たなアイデアが思いつきが、実験をしてみたらうまくいき、かつ、既存の研究にそれがなく、既存の研究の文脈にそっており、新規性や有用性を既存手法と比較して合理的な文章で示せればよい」のであって、そこにどれだけの労力を要するかは予測しにくいです(分野にもよると思いますが)。それが極端な話、1週間で発見されるのかもしれませんし、10年間かかるのかもしれません。

つまり、研究がうまくいかなくても、その要因が努力量やましてや本人の能力の優劣によるものではないことが多いです。ので、研究がうまなくいかなくても自分自身をせめる必要はまったくないです。
研究がそういう性質のものであると理解しておくと、少しはきがらくになるのではないでしょうか。

失敗の回数を見積もって、研究の計画をたてるのが必要だと私は考えています)

【参考】「図書館情報入門」5. 演習2:具体的にテーマを絞り込む・絞り込んだテーマで図書を探す
https://www.lib.hokudai.ac.jp/learning_and_teaching/teaching_support/custom-made/freshman_guidance/r2/r2-online/part5/

□ポイントを踏まえて論文をまとめる(最低25本は。修士だったら乱読あわせて100本が最低)
【参考】先端技術とメディア表現1 #FTMA15 (落合陽一先生式のスライドのまとめ方)()https://www.slideshare.net/Ochyai/1-ftma15
□研究のなにが面白さなのかを自分に問いかけて、こたえられるかを考える。

●他参考資料
・なぜあなたの研究はすすまないのか(生物系ですが参考になります)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784779217258
・理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784062575966